ウルトラマンの話
ウルトラマン。
悪い怪獣をやっつけるヒーローだ。
当時、僕は6歳で弟は4歳だった。
「兄ちゃん知っとる?
ウルトラマンの中には人間が入っとるんで」
僕は驚いた。
ウルトラマンは変身しよるじゃん!
でも嘘を言っておもしろがる弟でもないし。
4歳児ながらもデアゴスティーニを愛読する
物知りな弟が、間違った事をいうはずもない。
僕は答えた。
「知っとるわ!」
それ以上は言葉が出んかった。
兄貴のメンツを保つ必死の言葉だった。
そして僕は思った。
「そっかー
ウルトラマンの中には人間が入っとるんかー
100人ぐらいかな〜?
1000人ぐらいかな〜?」
ビルより大きいウルトラマン。
その大きさは信じたままだったからね。
シュワッチ!
西新店 ミッチー